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己の喰った歳を思えば致し方のない自然な摂理だが、
こうも相次いで見送るとこたえちまう...

大好きだった叔母が逝ってしまうこと。ってのは...

先に逝かれたご主人共々、気丈でいて、凛としてい、
正義感が強く、とても優しかった。
敬愛する御夫婦だった

事ある毎に美しい毛筆で芯がありながら優しい字体で綴られた便りは
いつもボクのココロを和ませてくれていたのだが
いつしかペン字になり、それが次第に か細くなり
とても心配していた...

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まだボクが生まれていない頃の写真を拝見したが、とてもお似合いの御夫婦

優しい便り_d0163264_1251376.jpg


春浅く 霜柱と並んで 小さな小さな蕗のとう 寒かろうに
おや…おや!!
陽の光に 若草色が冴えだして
大きな大きな声で
誰か摘んで……と嬉しそう

          とく子


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さて、ボクの近状はと申しますと、
今月半ばにクッチーナの居抜き譲渡が決まり、撤退。
新物件を探しつつ「しみず」にてお手伝いを続けています

お給料 なるものを22年ぶりに頂きました^^
すっかり忘れていた感覚だったけど、嬉しいものですね~
いっときではあるでしょうが...

じねんぼう復活に必要なお店の構想を色々考え、友人知人の意見を参考にしつつ
じっくりと物色しています

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暑さが異常に続いていた仙台も、ようやく涼しくなってきました。
渓流もあと少しで禁漁時期に入ってしまうので、あちこちから誘われるのですが
住職から、1年間は釣り禁止!と強い口調でお達しが出ましたので
泣く泣く見送っています^^
ま、
一年釣りができなくても...
いやいや、かなりナニですなぁ^^
明日からここで働くことになりました

http://www.facebook.com/tsugarushimizu

クッチーナは居抜き譲渡進行中で、決まるかどうかは来週...
譲渡が決まれば、新店舗を探し始めますが、
決まらないときは改装し、再建しようかと思っています。

この半月
色々な事を考え、様々な意見を聞き、ボクの人生のターニングポイントだと意識して
今後をじっくり考えていきたいと思っております。

 半月の間、釣りばっかしやってたんじゃねぇの?
ってなコトを思っていらっしゃるご仁もおられましょうが
なんと、住職から
 「今年はお二人も亡くしておられるのですから、釣りは厳禁!」
と、キツくお達しを申し渡されました^^
 「釣りにはキャッチ&リリースと云う...」
と聞き直してみたら、間髪を入れずに却下されてしまい、途方に暮れてましたわ...

そんなこんなで遊べない日々を過ごしていましたが、皆さまいかがお過ごしで?

さて、東日流(つがると読みます)旬彩 「しみず」
次の店舗展開が来るまでと云う条件ではありますが、親方を務めさせていただくことになりました。

2年ぶり、和食の献立です

8/17~8月末までのお献立

<前菜>
 落花生豆腐
 甘長と鶏団子の胡麻油焼き
 鰹焼き浸し
 オクラの自家製カラスミまぶし
 つぼ鯛の南蛮漬け
<お造り>
 烏賊肝ルイベ
 ツブ貝の貝盛り
 鯛皮霜造りの昆布〆
 秋刀魚
 アイナメ葛叩き・梅肉醤油
<野菜料理>
 夏野菜の揚げ浸し
<魚料理(強肴)>
 穴子白焼き・煮凍り・天婦羅の三点盛り
<肉料理>
 国産黒毛和牛の炙り(他、仏産鴨の挟み焼き・伊達ざくらポークの西京焼きがコースによって変わります)
<飯物>
 酢〆炙り秋刀魚の握り鮨・肝醤油
<デザート>
 黒胡麻のムース・黒蜜掛け

この内容は¥10,000コース料理ですが、
他に、3,500円・4,000円・6,000円とございますが
どのコースも力を入れてお作りしております。

他、このコースの中から、ポーションを多くし
単品でのご注文ができるような設定もしてありますので、
気軽にお申し付けくださいませ。

例えば...お造り二点盛りと、夏野菜の揚げ浸し、秋刀魚鮨。純米酒適量...と云う、リーズナブルで気軽なオーダーもできます

ご来店、心よりお待ち申し上げております。
皆さまに可愛がっていただきながらクッチーナは閉店したわけですが、
ボクは止まらず歩いていきます

さて、じねんぼうを復活させるにあたって、お店を構えるに物件を探さなければならないのですが、
これはじっくりと、納得ゆくのを吟味しようと思っております。
まだ海外進出も想いの中にあるので、自分を見つめなおしながら進んでいこうと思っていました...

そんな中、ありがたいことに 
数件のお店から その間手伝ってくれないかとオファーを頂いて

今までお世話になった方からの紹介を受けることにしました

仙台市青葉区立町4-8にある「しみず」と云う料亭です。

物件が見つかるまでの間でも良いと云って下さったので、盆明けからお世話になる事にしました。
こうして、人に助けていただきながら生きていると、改めて実感しておる次第でございます。

久々の純日本料理。
引き出しの滑りはもちろん、大丈夫ですよ^^

さて、庖丁を研ぎなおします。
再出発_d0163264_122518.jpg

誠に勝手ながら、クッチーナは7/28をもって閉店することにしました。
可愛がってくれた皆様。いままでありがとうございました

 和に戻ることにいたしました...

小僧の頃憧れていた カハリ と云う洋のティストを見事に取り入れていた和食のお店に魅せられていました。
そして今はなき キャトルバン と云うフレンチレストランで多大な刺激を受け
自分の料理に是非とも取り入れたいと願っておりました。
 
割烹料理店で修業を積み、和食のお店を開き、
独学ではあるけれども、洋食に首まで浸かりきって体験したこの2年は
後に戻る和に、
穂高恒彦という小粒な板前の料理人としての晩期に、
 一体自分が どんな料理を作り出していくのか?
それが自分自身でとても楽しみでした。

勝手な夢と目標を描き、周りにご迷惑とご心配を掛けた事を心よりお詫び申し上げます。

閉幕_d0163264_134713.jpg

今年で 齢52。
三十数年、食の世界に生きてきた
二十数年、飲食を営んできた
くたばるまで続くのに違いはないのだろう。

 自転車は走り続けてなきゃ倒れちまう
 鮪は泳ぎ続けていなけりゃ死んじまう
そんな感覚で料理ってモノを作ってきたが、
それはきっと自分の為だけに巣食っていた行為だったに過ぎない
と、気付く。
反面、自問自答の別解答も燻ぶっている。

なんとも煮え切らない男だ...
そんな自分に嫌気が差す

自ら好んで早瀬を溯って習得した技術と精神なんて、まるで大したモンじゃないが
己では使いこなせないでいるのだろう

やりたい事と
やらねばならない事の違いが今になってようやくはっきりと現像された

随分とシャッターを切るまで時間がかかったものだ...


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