カテゴリ:親愛なる者へ( 12 )

己の喰った歳を思えば致し方のない自然な摂理だが、
こうも相次いで見送るとこたえちまう...

大好きだった叔母が逝ってしまうこと。ってのは...

先に逝かれたご主人共々、気丈でいて、凛としてい、
正義感が強く、とても優しかった。
敬愛する御夫婦だった

事ある毎に美しい毛筆で芯がありながら優しい字体で綴られた便りは
いつもボクのココロを和ませてくれていたのだが
いつしかペン字になり、それが次第に か細くなり
とても心配していた...

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まだボクが生まれていない頃の写真を拝見したが、とてもお似合いの御夫婦

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春浅く 霜柱と並んで 小さな小さな蕗のとう 寒かろうに
おや…おや!!
陽の光に 若草色が冴えだして
大きな大きな声で
誰か摘んで……と嬉しそう

          とく子


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さて、ボクの近状はと申しますと、
今月半ばにクッチーナの居抜き譲渡が決まり、撤退。
新物件を探しつつ「しみず」にてお手伝いを続けています

お給料 なるものを22年ぶりに頂きました^^
すっかり忘れていた感覚だったけど、嬉しいものですね~
いっときではあるでしょうが...

じねんぼう復活に必要なお店の構想を色々考え、友人知人の意見を参考にしつつ
じっくりと物色しています

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暑さが異常に続いていた仙台も、ようやく涼しくなってきました。
渓流もあと少しで禁漁時期に入ってしまうので、あちこちから誘われるのですが
住職から、1年間は釣り禁止!と強い口調でお達しが出ましたので
泣く泣く見送っています^^
ま、
一年釣りができなくても...
いやいや、かなりナニですなぁ^^
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皆さまに可愛がっていただきながらクッチーナは閉店したわけですが、
ボクは止まらず歩いていきます

さて、じねんぼうを復活させるにあたって、お店を構えるに物件を探さなければならないのですが、
これはじっくりと、納得ゆくのを吟味しようと思っております。
まだ海外進出も想いの中にあるので、自分を見つめなおしながら進んでいこうと思っていました...

そんな中、ありがたいことに 
数件のお店から その間手伝ってくれないかとオファーを頂いて

今までお世話になった方からの紹介を受けることにしました

仙台市青葉区立町4-8にある「しみず」と云う料亭です。

物件が見つかるまでの間でも良いと云って下さったので、盆明けからお世話になる事にしました。
こうして、人に助けていただきながら生きていると、改めて実感しておる次第でございます。

久々の純日本料理。
引き出しの滑りはもちろん、大丈夫ですよ^^

さて、庖丁を研ぎなおします。
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誠に勝手ながら、クッチーナは7/28をもって閉店することにしました。
可愛がってくれた皆様。いままでありがとうございました

 和に戻ることにいたしました...

小僧の頃憧れていた カハリ と云う洋のティストを見事に取り入れていた和食のお店に魅せられていました。
そして今はなき キャトルバン と云うフレンチレストランで多大な刺激を受け
自分の料理に是非とも取り入れたいと願っておりました。
 
割烹料理店で修業を積み、和食のお店を開き、
独学ではあるけれども、洋食に首まで浸かりきって体験したこの2年は
後に戻る和に、
穂高恒彦という小粒な板前の料理人としての晩期に、
 一体自分が どんな料理を作り出していくのか?
それが自分自身でとても楽しみでした。

勝手な夢と目標を描き、周りにご迷惑とご心配を掛けた事を心よりお詫び申し上げます。

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今年で 齢52。
三十数年、食の世界に生きてきた
二十数年、飲食を営んできた
くたばるまで続くのに違いはないのだろう。

 自転車は走り続けてなきゃ倒れちまう
 鮪は泳ぎ続けていなけりゃ死んじまう
そんな感覚で料理ってモノを作ってきたが、
それはきっと自分の為だけに巣食っていた行為だったに過ぎない
と、気付く。
反面、自問自答の別解答も燻ぶっている。

なんとも煮え切らない男だ...
そんな自分に嫌気が差す

自ら好んで早瀬を溯って習得した技術と精神なんて、まるで大したモンじゃないが
己では使いこなせないでいるのだろう

やりたい事と
やらねばならない事の違いが今になってようやくはっきりと現像された

随分とシャッターを切るまで時間がかかったものだ...


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やけに喪服の胸ポケットが重かった...

独りになれる深夜に書いた1枚の手紙は
無音の中書き綴られた母への弔文。

思い返せば、お袋への手紙ってのは小学校の母の日以来書いていない

家族を温かく見守ってきた人生にいくつものありがとうが並んだ文面。
言葉で云わなくとも伝わっていただろうか...
やすらかに眠れる様、これからも生きてゆきます。
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ボクには尊敬する友人がたくさんいる

ミノービルダー、映像のプロ、野球の監督、和食の蕎麦打ち職人、雑誌作成、新聞デスク、バーテンダー、料理人、復興事業人、ガラス職人etc...
親しくさせてもらっている彼らはプロと云う言葉だけでは表現しきれない仕事をしている

世間の評価など捨て置き、常に己の中の高みを目指し、
理想に近付けるよう ストイックに尽くし力を惜しまない

 しばらく目を離していると更なる進化を遂げている
 
自分もそうなりたいと日夜修業に励んではいるが、おいそれとは近付けぬ領域。

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Rey Tune (レイチューン)
四国の友人 上原徹也氏が丹精込めて作り上げるフルハンドメイドミノーを
東北の復興のため、B品(製作者しかわからぬ程度の塗り斑等)を「outlet for 東北」として
クッチーナに安価で置いてくれることになった

一本一本丁寧に仕上げることから、なかなか手に入りづらいRTミノーは常に進化している秀逸な作品で
ボクはもうこれ無しには釣りが成立しなくなっているほど

一度泳がせてみてください
きっと虜になってしまいますよ

・・・・・抜粋・・・・・
製品に一定割合で出来てしまうわずかな塗装の荒れ等のB級品を、簡易包装で少し安価で置いてもらい、
通販はしない、来店してコーヒーの一杯でも注文してくれたお客さんにだけ販売する、と言うことであれば、少しは客寄せになるだろうと考えた。
東北で僕のルアーを楽しみにしてくれている人にも手にとってもらえると考えた。
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とてもありがたい友人の心意気に感謝です
 ありがとう。


【価格】
VOGUE(ヴォーグ) 50mm-70mm 通常価格¥5000~¥5200→¥3800にて
PHASE(フェイズ) 45mm-50mm 通常価格¥4000→¥3200にて販売しております

カラーもタイプも様々ありますが、早いもの順での売り切れ御免とさせていただきます
上原さんは続けていきたいとおっしゃっていましたので不定期で入荷予定です。
参照 http://www.muse.dti.ne.jp/raytune/
   http://www.muse.dti.ne.jp/raytune/pages_folder/models.html
   http://www.muse.dti.ne.jp/raytune/pages_folder/t-talks_folder/t-talks.html
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久しぶりに
心から美味いと思える蕎麦を食った
食す度に旨くなっているのは驚異的なことだ
味わう人間は
 「うんうん、これこれ、これなんだよな」
と、喜ぶが
実際は更に旨くなっていた
研究心と向上心、貪欲なほどのソレがそうさせるに違いない
身も時間も削り、時には家族愛も削り創り上げた儚い食の世界。

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山形は、新庄の「花板」

和食店なのだが、ここの主人は蕎麦を打つ
仙台と古川から蕎麦喰いを募って大勢で押しかけて(定休の日曜に無理矢理開けてもらったのだが^^)
美味しい料理と蕎麦。それに隠し持っていた酒を出してもらった

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挑戦者・・・
東北人が好む冷や酒のフルーティさを持ち
腰の強い清酒の力強さを持っていた

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こんな酒好きがいる限り日本は滅びぬのだろう(いや、滅びるかも^^)


もう一つの目当ては山菜料理
極太蕨の一本漬け

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岩清水の地下水が色をきれいに出す一つの理(ことわり)
そして熟練した和の職人の技に他ならない。

わが街仙台では山菜を採っても食せない環境に今はある
放射能へのハライセにたくさん食ってやった

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店の屋号には様々な思い入れがある
「花板」とは、板長の事。看板の板前さんである
人を育て、伝統の調理技術を重んじ、新しい発想を兼ね備えるにふさわしい人物しかなれぬ職である


日本は落ちぶれちまったが
にっぽん人は落ちぶれてなんかいやしないのだ。
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この大地震騒動で
クッチーナスタッフは花見にも行けないだろうと
桜が咲く前に
せめてまかないで花見を...と思い
料理に散らす

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ねじり梅と云う 剥き物 がある。
それを桜にし、ねじり桜 とした

普通なら桜を剥く時、ねじりはしないのだが
これまた一興...

同じく、素材も入らない頃
世話になったお客さんを呼んでの振舞い料理では
長芋を淡い赤に染め、同じねじり桜を炊いた

来年は皆で花見をしよう
それが出来る日をこれから作って行こう
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カラ元気であるが
元気を出さないと何事も始まらん

せめてココだけは笑いがある場所としたいのだ

ウチのまねーぢゃー『浪速のオッサンバーテンダー』(左)は
常にでっかい声で、クッチーナの開店をアーケード街に向かって吠える

そう、アーケードの中数百メートル先まで(けっしてオーバーな表現ではない^^)とおる
大きな声で開店を告げるのだ

半径数百メートルにいる人々は皆振り返る


店の中でも外でも大笑いしながら人と接する

知らず知らずにスタッフも、常連のお客さんも笑い顔になり
つられて大きな声になる

 元気

その元を作る店になりたい

今日もお客さんは美味しくてあったかいとほめてくれた




ウチの娘達も交互に手伝いに来てくれている
コレも頼もしい限り

そして
もう一人、

 ちなっちゃん

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キッチンを助けてくれる

ひじょーに良く働く娘で
とても良い調理人になるに違いない

明るく、元気。



クッチーナのヱガオはこの先、絶やさないコトを
ココに宣言する
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パンを焼くようになったのは
気に入ったドイツバゲットを焼いていた 小さなパン屋さんが店を閉じた時からであった

他の店を何軒か当ってみたが
どこも大きな穴があいていて
ブルスケッタの様に、上に塗ったり乗せる料理には不向きだった

ならば自分の料理に合ったのを作るまで...

で、ある。


ピッツァの生地とたいして変わらぬ
そんな感覚でバゲットを焼きはじめ
今回は バターロールを焼いた

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二次発酵から可愛い丸は
溶き卵を塗って焼き目が付くと
また一つメンコイ

粉が手を加えられ
ただの小麦粉が幸せな料理へと変化してゆく
何にも無いところには 物質的なものはナニも生まれないが
何かあれば何かが生まれる



ボクのゴンボ手から作りだされたパンは
生地作りの段階で台に おもいっきし叩き付けられるが
精一杯の愛情を注いでいる

食べ物にもそうだが
 食べてくれる人
にだ。

食料品から生活必需品のあらゆるものが不足して
衣食住が全てが

そんな中、
続ける事、続ける事の大切さをボクは思う

 安心
とまではいかぬが
 ホッとする場所と、そこにある美味しい喰い物で腹を膨らませて欲しい

状況が回復するまで
食材を調達できる限り
ボクはコレを続ける。

お腹くっちくして
明るく元気に頑張ろう

ナニ、
空元気だって構わんさ

深い悲しみを背負っていても
絶望の淵にあっても

明けぬ夜はない
たとえそれを自身で見られなくとも
陽はまた昇る。
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