岩
海底に沈む岩のように
じっと動かぬが
わずかに呼吸する其れは
着々と其の容を増やし蓄える
いったい
どれほどの夏を経験したのだらう
ぜんたい
どこまで頑なに固執するのだらう
鎧のような硬い ソレを割り
相反する、豊潤で滑らかである柔らかさを抜き出すのは
ソレを口にした時、
あまりにもその美味しさを表現するに困るからだ
味わってもらうしかないのである...
天然 岩牡蛎の生食と
パンチェッタ・オリーブオイル焼き
もう少しで
鎧の夏は終わりを告げる
by kuccina
| 2010-07-23 02:06
| 一品料理